生徒からよくいただくご質問の一つは、マンボとサルサの違いは何ですか?というものです。
この質問に答えるのは少し難しいです。というのも、”マンボ“という語は、文脈によって意味が異なるからです。
1) Palladiumマンボ
マンボはもともとキューバで生まれた音楽ジャンル/ダンスで、1940~1950年代にニューヨークで人気になりました。
マンボダンスの中心地はNYCのPalladium Ballroomで、最高のマンボのミュージシャンとダンサーが集まりました。
Palladiumで生まれたダンスのスタイルは、時に「Palladiumマンボ」と呼ばれます。
Palladiumで踊られていたマンボは、今日のサルサと多くの点で似ています。サルサがそのダンスから多くのステップを取り入れたためです。
現代のサルサダンサーの多くも、サルサにマンボのスタイリングを取り入れてオールドスクールな雰囲気を出し、サルサとマンボの境界をさらに曖昧にしています。
2) ニューヨーク・スタイルのサルサ
ニューヨーク・スタイルのサルサはマンボから発展し、タイミングはマンボと同じで、ダンサーは音楽の2拍目でブレイクします。
このため、「マンボ」という語がニューヨーク・スタイルのサルサの同義語として使われることがあります。
実際、サルサのステップを体系化し世界中に教え広めたEddie Torresは、しばしば「Mambo King」と呼ばれます。
したがってこの場合、用語は相互に置き換えて使われているため、マンボとサルサに違いはありません。
3) Ballroomマンボ
マンボという語はボールルームダンスの世界でも使われ、American Rhythmカテゴリーに含まれるダンスの一つです。
多くのボールルームダンスと同様に、Ballroomマンボは非常にスタイライズされており、ボールルーム・チャチャチャやルンバに似たキレのある動きと華やかさがあります。
BallroomマンボはOn1(最初の拍でブレイクする)で踊られ、On2とは対照的です。そのため、スタイリングは明確にボールルームですが、LAスタイルのサルサにより近いと言えます。
では、マンボとサルサの違いは何でしょうか?
まとめると:Palladiumマンボはニューヨーク・スタイルのサルサと非常に近く、両語が同じ意味で使われることもあります。BallroomマンボはLAスタイルのサルサと同様にOn1で踊りますが、スタイリングはボールルーム独特です。
この説明がマンボとサルサの違いを理解する助けになれば幸いです。
マンボやサルサについてまだご質問があれば、コメントでお知らせください。
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