自分は踊れると思いますか? ソーシャル(社交)で踊ることやパフォーマンスに加えて、競技会はサルサの大きな要素であり、とくに世界のトップサルサダンサーにとって重要です。
国際大会に出てみたい方、あるいは競技サルサの世界について知りたい方のために、以下では世界各地の主要なサルサダンスの大会を紹介します。
1) World Latin Dance Cup
2010年にAlbert Torresが立ち上げた World Latin Dance Cup(WLDC)は、世界でも最も長く続く国際サルサ競技会の一つです。
サルサに加えて、この大会にはラテン種目としてバチャータ、クンビア、チャチャチャなどの部門があります。大会は当初は米国で始まりましたが、2019年以降はサルサ大国の一つであるコロンビアで開催されています。
2) World Salsa Summit
World Salsa Summit は、2013年に Billy Fajardo と Katie Marlow(いずれも WLDC の元審査員)によって開始された、もう一つの主要な国際サルサ大会です。
World Latin Dance Cup と同様に、World Salsa Summit にはソロからチームまで多数の部門があり、他のラテン種目も含まれます。大会は毎年フロリダで開催されています。
3) The Summit Championships
2022年、World Salsa Summit の元主催者である Billy Fajardo と Nelson Flores は同大会から離れ、名称がよく似た The Summit Championships を立ち上げました。
The Summit もフロリダで開催され、複数のラテン種目にまたがる多数の競技カテゴリーがあります。
4) Euroson Latino World Salsa Championships
Euroson Latino は、サルサの一大拠点であるメキシコで開催される有力フェスの一つで、そこで行われる競技会は世界屈指のレベルへと成長しました。
2009年に始まった “Euroson Latino World Salsa Championship” には、メキシコ国内外のトップ競技者が集まります。多くの国際大会と同様に、バチャータ、キゾンバ、チャチャチャなど他種目の部門も増えています。
5) Fusion Salsa Fest
メキシコで開催されるもう一つの主要な大会が Fusion で、2011年にスタートしました。メキシコ内外の実力派が集まり、サルサに加えてバチャータやチャチャチャなどの部門も設けられています。
6) World Salsa Open
最も歴史ある国際サルサ大会の一つである World Salsa Open は、2002年に世界初のサルサ・コングレスである Puerto Rico Salsa Congress の一部として始まりました。
この大会は純粋にサルサのみで構成され、出場者は全員同じ楽曲で踊ります。選曲ではなく、ダンスの実力と創造性が試される競技です。バンドによる生演奏で踊る部門もあります。
7) Cali World Salsa Festival
Cali は自らを “World Capital of Salsa(サルサの世界首都)” と称し、世界で最も多くのサルサ競技者が暮らす街でもあります。そのため、同市に国際サルサ大会があるのは当然と言えるでしょう。
このフェスティバルは2005年にコロンビアの Cali で始まり、主にコロンビアから数千人規模の出場者を集めます。大会は当初は主に salsa caleña の部門でしたが、近年は他のサルサのスタイルも加わっています。
8) WSF World Salsa Championships
World Salsa Federation の創設者である Isaac と Laura Altman が主催し、2002年にマイアミで初開催されました。毎年開催され、最大13の部門で競われます。
9) World Salsa Championships
2005年に Albert Torres と “Salsa Seven” によって始まりましたが、資金難により2009年を最後に一旦終了。その後、2016年に World Dance Group によって復活しました。現在は4年ごとに開催されていますが、2020年は新型コロナの影響で開催されませんでした。
この大会は毎回 ESPN で放送されたことでも知られ、Rueda de Casino のようなグループ部門もありました。
10) Salsanama
Fernando Sosa によって創設された Salsanama は、ヒップホップのような 1 対 1 のバトル形式が特徴です。世界各国で予選が行われ、上位ダンサーは毎年イタリアで開かれる決勝に進みます。
この大会の大きな特徴は、カップルでの振付ルーティンを披露しない点です。代わりに、出場者は主催者がランダムに選ぶ曲でサルサの “shines(シャイン=足のソロ)” を披露します。
11) World Salsa Masters
このシリーズは2014年と2015年に Madrid Salsa Festival の一環として開催され、9か国から世界的に著名なサルサカップル10組が出場。優勝賞金は7,000ユーロでした。
コメントを残す